4月下旬、感染拡大を防ぐため、教職員は在宅勤務になった。職員同士が顔を合わせないからこそできる研修をしたいと考えた。安田太郎さんのセミナーを受けた直後であったこともあり、ZOOMを使ったオンライン授業体験をしようと企画し、校長に相談した。
「オンラインで受けた研修をもとに、在宅勤務だからこそできるオンライン授業体験研修をしたいのですが、告知してもいいですか。」と私が伺うと、
「確かに、周りの市町村も、家庭におけるデバイスの有無やネット環境の調査を始めたという話が耳に入っている。いつ始めることになってもいいように、まずは始めてみましょう。」という前向きな返事が返ってきた。
校長としても、今後のオンライン授業の可能性を感じていたこともあり、職員が在宅でありながら、オンラインでつながる研修を行うことが認められた。
活用したツールはZOOMで、チャットを使った出席確認やお昼ご飯の予定をホワイトボードに書いてもらう体験をしてもらった。初めて体験する職員が多く、声があちらこちらから聞こえたり、操作を諦めて聞くことだけに専念したりと思ったようにファシリテーションできなかったが、今後の課題として今後の研修で改善していきたい。
最後は、職員の飲み会で恒例となっている一本締めをしても、うまく合わないという、オンラインならではの不具合にも笑顔が広がり、その雰囲気のまま全員がカメラに向かって手を振る姿が印象的であった。
中には、ICT機器の扱いに慣れていない職員もいたため、学校にあるiPadにZOOMアプリを入れ、ミーティングに参加するまでの流れを確認し、持ち帰ってもらうというところまで責任をもって付き合った。
不慣れな職員にも体験してもらえたことは、今後、保護者や児童を対象としていく際にも、前向きに取り組めるきっかけになることを期待している。
小学校教諭