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【大学生のホンネ】オンライン授業がもたらすメリット・デメリットとは?

 「オンライン授業って実際どんなかんじ?」「メリットとデメリットって何だろう。」今日では、新型コロナウイルスによる影響で『オンライン授業』というワードを目にする機会が増えている。私が在学している東北福祉大学では、前期の授業開始が5月18日に延期、さらには前期のほぼすべての授業がオンラインによるものとなってしまった。『オンライン授業』とはなんとなく想像はできるものの、実際に体験したことがないので期待よりも不安なことが多い。そこで、先駆けてオンライン授業がスタートしていた大学の学生数名に、使用ツール、およびオンライン授業のメリット・デメリットについて“LINE”の個人チャット上でインタビューしてみることにした。  使用ツールについて、資料配布や課題提出等は「Google Classroom」、「Web Class」等を使用している大学があった。そして、オンライン形式による授業では、「Google Meet」、「zoom」等を使用しているという。これらを使用して授業を受けた印象を、東北大学在学中の2名の学生(3年生)に聞いてみた。 2名の学生はオンライン授業のメリットについて、口をそろえて移動時間がいらないことを挙げてくれた。移動に充てていた時間を他のことに使えるというのは、日々勉学や研究に追われる学生にとって貴重なことなのだ。また、授業を何度でも見返すことが可能なことや、受講場所が限られないこともメリットであるという。 一方で、メリットよりも多く上がったのがデメリットだった。「アクセスが集中してサーバーダウンしてしまうと対処のしようがない」、「教員や学生が通信機器に不慣れなことが多いため待機時間が生じてしまう」、「学生同士でコミュニケーションを取ることが難しい」など、操作上での不具合やコミュニケーションが容易にとれない不自由さについてのコメントが多くみられた。さらに、図書館や研究室を利用して調べ物をするができないため、演習系の授業ではさらなる不自由さが生じてしまうのではないか、という懸念点も話してくれた。やはり慣れないオンライン授業では、難しい部分が多くあるように感じてしまうのは仕方のないことだと思う。しかし逆を言えば、慣れてしまえばデメリットに感じていた部分はなくなるのではないだろうか。例えば、通信機器が不慣れで待機時間が生じてしまう問題は、徐々にコツをつかむことで解消されていく。コミュニケーションが上手に取れない部分は、チャットを活用したり学生だけが話せる時間を設けてみたり、様々な工夫が行えるはずだ。デメリットと感じる部分は次第に減っていくに違いない。  今回は、先駆けてオンライン授業を受講した学生にインタビューを行った。現在は私の在籍する東北福祉大学でもオンライン授業が始まっていが、まだまだ円滑に授業が進んでいるとは思えない。大学のポータルサイトで配信されている「オンライン授業ガイド」をよく読み込んだり、授業外でもzoomやGoogleMeet等を利用して操作の扱いに慣れたり、操作上の不具合が生まれることのないようにすることに加え、コミュニケーションが円滑に行えるように工夫していきたい。コロナウイルスの感染者が減少しているとはいえ、先の見えない不安な状況ではあるが、自宅にいながら大勢の人とつながれる現代に感謝したい。 2020年5月31日 東北福祉大学 教育学部教育学科3年 W・K