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可能性が広がったオンライン懇親会

 新型コロナウイルスの影響で、集まって飲み会をしたり、ご飯を食べたりということが制限されている今、オンライン飲み会をする人が増えてきている。その中、私の所属するゼミでもZoomを使い、オンライン飲み会ならぬオンライン懇親会を実施した。3年生が主体となり、1ヶ月間の準備をして、24年生と上條先生の計24名で行われた。懇親会の内容はおおまかに「ブレイクアウトルームでのアイスブレイク」「パワーポイントでのゼミの活動内容紹介と3年生による劇」の2つである。これらを詳しく紹介していこうと思う。

 まず「ブレイクアウトルームでのアイスブレイク」について。ブレイクアウトルームとは、グループに分かれてグループミーティングやグループワークができる機能である。2年生と34年生はほとんどが懇親会で初めて顔を合わせたため、まずは緊張をほぐしてコミュニケーションをとりやすくしようということでホストによってあらかじめ決められていたグループに分かれ、自己紹介とアイスブレイクを行った。3回グループを変えて行われたのだが、それぞれアイスブレイクの内容が違った。1回目は「ルーレットーク!」というルーレットで当たったお題についてグループの中で話し合うアイスブレイク(「おうち時間の過ごし方を教えてください!」など)、2回目は「絵しりとり」、3回目は「下級生から上級生への質問コーナー」であった。グループに分かれて行なったことで一人一人詳しく聞くことができて、ゼミ生全体にイッキに話しやすい環境が作られたように感じた。

 次に「パワーポイントでのゼミの活動内容紹介と3年生による劇」について。私たちが三年生が2年ゼミで行った活動や学会のボランティアに参加したこと等をパワーポイントにまとめ、2年生にどのような活動をするのかを紹介した。実際に私たちが授業を行っている様子やボランティアの様子が分かるように写真を多く用いたことで2年生にも伝わりやすくなったのではないかと思う。また、パワーポイントで大まかに説明した授業内容について、実際にどのように行われるのかを見て知ってほしいという思いから3年生が劇を行った。劇では、劇を行う3年生以外の学生は画面を停止して劇をする3年生だけが映し出されるようにし、誰が話しているのかもわかるようにスピーカービューにした。劇の内容は、実際に私たちが2年生の時に行った実験授業の様子であり、実験授業者と学習者、上條先生役の3役に分かれて、その様子を再現した。オンラインでの劇は私たちにとって初めてのことであったが、オンラインだからこそできる機能を目一杯使って分かりやすい劇にすることができたのだと思う。もしオンラインでなくその場での劇として行っていたとしたら、スクールタクトという学習支援ソフトを使って各自リフレクションを書く、劇の際に全員が見やすい状況を作るというのは難しかったと思う。オンラインだからこそ、全員のパソコンにその画面を映し出すことができて、誰が何をしているのかが分かりやすかったと思う。

 私はこのオンライン懇親会を通して、オンラインの学びの可能性がさらに広がっていくことを感じた。オンラインの学びが広がっている今だからこそ、学生であるわたしたちにも、その可能性を伸ばしていく様々な試みができるのではないだろうか。

東北福祉大学 教育学科 3年 R・T(2020/06/09