新潟県小学校教諭の山田智久さんの授業でした。理科の授業開き「卵は浮くか?」という授業を提案していただきました。
勤務校では、特別支援学級の担任をされているということもあり、落ち着いたトーンで学習者に安心感を与える語り口が印象的でした。
日頃、仮説実験授業のサークルで勉強されているとのことで、そちらで学んだことをオンラインに落とし込んだ模擬授業となりました。
水に卵を入れたらどうなるか?という実験をする前に、
①浮く
②沈む
③その他
という、3つの選択肢が与えられ、アンケート機能を使って意見集約をしました。
その後、なぜその答えを選んだかという意見交流をしてから、再度アンケート。人の考えを聞くことで、予想が変わるということが起きました。その後、実験を行い、食塩水、砂糖水、はちみつという3つの実験も予想→意見交流→予想→結果というリズムの繰り返す形で授業が展開されました。
実験後に山田先生は、結果を教えられるだけの学びよりも、自分で考え予想するということが理科の学習においては大切であるとスライドを使って話されました。
オンラインというツールを使う中でも、理科の本質を見失わず、安心して学習できる環境づくりを山田先生の模擬授業を通して学ぶことができました。今回の授業のために、たくさんの時間をかけて準備してくださった山田先生には参加者からのアンケートで感謝の声が寄せられました。
この模擬授業を楽しむ会は、回を重ねるごとに、共有する時間、体験が増え、より一層、安心感のある場所になっているように感じます。
以下、参加者のリフレクションを抜粋
授業者の授業観が、授業(授業づくり)に如実に反映する!だから、自分の授業も何のために?を磨き続ける必要あり。特にオンラインは新しい分、HOW TOに目が向きがちだから。
山田先生が安心できる場を作ってくださったので、私は自分の意見をけっこう堂々と言えて楽しかったです。
仮説実験授業は生徒の興味を惹くだろうなと思いました。十分な準備と、結論(伝えたいこと)に繋げるロジックが必要ですね。
投票後の討論が楽しかった。
理科の本質は、「科学的な思考力」を養うこと。だから、浮くか沈むかという結果ではなくて、それを生じさせる理由について、子どもと楽しみながら考えたい。
すぐに調べられちゃう世の中で、個の思考を深める仕掛けをしているのが素敵。