3月まで担任し、卒業していった新中学1年生の子どもたちのために、休校期間中の平日の朝にzoomを使ったオンライン朝の会を行っています。
きっかけは、本会主催の研修に参加し、安田先生のセミナーを受講したことでした。プライベートのweb飲みでも使っていたzoomで、双方向でのやりを行うための細かなノウハウを実習を交えて解説して頂くだけでなく、今のこの状況をどう受け止め、子どもたちのためにどうアクションを起こすべきか、心と頭を揺さぶられる刺激的な時間となりました。
勤務校の学区の公立中学校は大規模校のため、同じクラスになれる仲間はほとんどいません。担任との関係もまだ浅く、新しい友達もできない中で、外出自粛で他人と関わることなく過ごしている子どもたちに、
①家族以外の人と関わる機会をつくること、
②登校機会のない中で、自発的に生活リズムをキープできるようにすること、
の2点を目的にして15分間の朝の会を行おうと考えました。
1日でも早く開始できるよう、まずは保護者に上記の目的を伝え、オンラインでの朝の会へ招待する内容のメールを送りました。参加は任意でしたが、その日のうちにクラスの半数以上の家庭から参加の希望がありました。
「毎日暇をもてあまし、マンガや読書に明け暮れてます。ぜひ参加させてください」
「まさに息子が求めていた事を提案していただき、ありがとうございます。とても喜んでいます。」
など、家庭で子どもたちを見ている保護者の危機感をはらんだ切実な思いが書かれていました。
「涙出るくらい嬉しいです」との言葉もあり、潜在的なニーズの大きさに私も驚きました。
実際に2日間行った時点での気づきは、
〇 休校措置により、友達と会うことが叶わない子どもたちにとって、久しぶりの再会になりましたが、次第に表情がほぐれていくことが見て取れました。
〇 ビデオオフでの参加を認めることで、その日の都合や生活環境に左右されずに参加できる子がいました。
〇 初めての操作であっても、子どもたちの適応能力は高く、また、みんなが一緒にやることで抵抗が低くなるのではないかと感じました。
〇 投票やホワイトボードなどのツールの使い方を知ることで、当番の子に投票の内容やホワイトボードを使った遊びを提案してもらう形をとっていこうと考えました。
〇 保護者に向けても、週に一回程度、学級通信のような感じで子どもたちの様子や取り組みの内容をメール等で伝えていこうと思いました。
子どもたちからのアイデアをたくさん取り入れながら、休校中の子どもの生活の中に位置づく「朝の会」を目指していこうと思います。
小学校教諭